
これまでは廃棄していたケーキの切れ端も商品の一つに
これまで捨てていた建材や食品・食材の切れ端などを有効活用し、新しいビジネスにつなげている人たちがいる。いずれも“もったいない精神”をばねに、ユニークな発想で商品を生み出していて、新たな需要とファンを開拓している。
国東市のイラストレーター、中野伸哉さんは、サッシなど建材の端材を使い、日用品やアクセサリーなどを作っている。
きっかけは、日出町の東洋サッシ工業からの「リサイクルに回すのも費用が掛かる。端材の活用法を模索してほしい」という依頼だった。
「ユニークな形に着目した。見方を変えれば、廃棄物も結構、魅力的」と中野さん。加工して1個数千円で販売すると意外にも売れた。以来、ペン立てや時計、マグカップなど新商品を次々に考案。2008年4月に企画集団「リエンプロ」を設立し、アクセサリーを制作する教室も開いている。
客の一言が商品化を後押しした例もある。別府市のケーキ店エパヌイールの「はしっこ」はケーキの切れ端をそのまま販売している。
「昨年、捨てるのなら売ってと客に言われ、1個200円で販売を始めた。切れ端を売る考えは全くなかったので、好調な売れ行きに驚いている」と加藤友紀店長。少し形崩れしたマドレーヌなども安く販売しており、ファンがいるという。
「売れないという固定観念を捨てることが大事」と話すのは、竹田市経済活性化推進協議会でブランド化事業推進員を務める佐藤嗣信さん。同協議会は規格外の農産物の商品化を入り口に、雇用拡大に結びつける道筋を模索している。
現在、シイタケの柄(え)の部分を加工した「森のサキイカ」を実験販売中。さきいかに似た食感の珍味で、販路を開拓して本格的な販売に乗り出したい考え。佐藤さんらは「アイデアで新たなビジネスチャンスを生み出すことができる。仲間の知恵と発想で雇用拡大と地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。
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