
まちづくりワークショップで、教育や文化、医療・福祉について意見を書いた紙を模造紙に張る参加者
別府市は、市の総合的なまちづくりの指針となる次期総合計画の策定を進めている。2011~20年度の10年間に市が進むべき方向を示す“羅針盤”となる計画で、11年3月の策定を目指す。市民の意見を取り入れようと、今月から「まちづくりワークショップ」をスタートさせた。
地方自治法で、市町村は総合的で計画的な行政運営を図るため、基本構想を定めるよう決められている。同市では1974年に最初の基本構想を策定。99年に第2次基本構想となる総合計画(99~2010年度)を定め、「アジアの未来をひらく湯けむりのまち」を都市像に都市基盤や生活環境の整備、観光や経済振興などに取り組んでいる。
次期総合計画では、これまでの「行政が何をするか」ではなく、「市民が行政に何を期待しているか」を主眼に置いた計画を目指す。事業成果を分かりやすくするため、結果を数値化することも検討している。
ワークショップは13日から始まった。公募で選んだ市民28人が初回は「まちづくりの問題」をテーマに議論。市のいい点や悪い点などを話し合い、「街が汚い」「温泉を生かし切れていない」「公共交通が貧弱」などの声が上がった。
27日の2回目は「教育、文化、医療・福祉の在り方」がテーマ。「図書館や美術館の充実を」「歴史的建造物の保存が必要」「バリアフリーのまちづくりを」などの意見が出た。
会社を経営する佐藤勝さん(67)=同市南町=は「高齢化社会となる中、福祉と環境面を良くしたいと思って参加した。そうなれば観光客も増えるはず。最終的には、別府が温泉を核とした世界遺産になるようにしたい」と話していた。
今年3月までに計5回開き、さまざまな視点から議論。市はその内容を参考に、市民目線での市の将来像や施策案をまとめる予定。
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