
足立大分市教育長に提言の報告書を手渡す山岸委員長(右)
大分市の未来を担う子どもの育成方針を検討してきた「豊の都市(まち)ひとづくり委員会」(委員長・山岸治男大分大学教育福祉科学部教授)は、子育てと地域のかかわり方などをまとめた「豊の都市ひとづくり提言」を策定し、市教委に提出した。「家庭・地域・学校の連携・協働」「子育て世代の自立支援」「市民意識が高まるために」の三つの柱を中心に、人づくり施策に取り組むよう求めている。
提言は、三つの柱に沿って「地域ぐるみで子育てを考えて」「学びや交流の場を」など九つの視点と27の提言で構成。子育て世代の自立支援については「きめ細やかな支援」との視点から、「いい意味で『いらんしょわ』もあった隣人関係を取り戻すことが必要」と提言している。
こうした提言を具体化するため▽小学校区単位で既存の組織を活用した「(仮称)校区ひとづくり会議」の開催▽パソコンや携帯電話から気軽にアクセスできる「子育てポータルサイト」の開設▽ひとづくり運動を広げるための「(仮称)ひとづくりのつどい」の開催―などの取り組みを提案している。
委員長の山岸教授は「子どもの育成を考えると、大人の人づくりであることに気付く。地域で、人が出会い、つながり、支え合うことにつながる提言にまとめた。行政は、提言をしっかりと施策に生かしてほしい」と話している。足立一馬市教育長は「提言を十分に役立て、子どもの健全育成の環境づくりに取り組みたい」と答えた。
委員会は2008年8月、市教育長が大学教授やボランティア団体代表、公募に応じた市民など16人を委員に委嘱して発足。これまで、13回の委員会を開き、子どもの育成の在り方などについて議論を重ねた。
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