
具材を薄焼き卵で巻いて棒状にまとめた巻きずしの芯。左の男性が中野裕貴社長
節分に食べる「恵方巻き」の慣習が普及する中、巻きずしの芯(具材)を業務用・家庭向けに製造する「吉田喜九州」(由布市挾間町、中野裕貴社長)が、信用調査会社の東京商工リサーチが取りまとめた九州・沖縄地区の「日本一企業」に今年、初めて選ばれた。独自の冷凍製法による具材が大手流通グループやすし販売チェーンなどの商品に使われており、年間生産量約500万本は全国トップと認定された。
卵焼きやかんぴょう、かにかまぼこ、あなごなどを薄焼き卵で巻いて棒状にまとめ、冷凍保存したもの。自然解凍でも水分がほとんど流出しないため解凍作業が不要で、キュウリなどと一緒にのりと酢飯に巻き込めば調理が済む。89種類の品目をそろえるほか、取引業者の要望に応じて専用の製品も作っている。
同社は1995年設立。2009年6月期の売上高は4億6千万円。国内生産でのシェアは約5割、中国などからの輸入品を含めても25%程度を占めるという。「お客さまのニーズを考えて商品づくりをしてきた結果、気が付いたらそれだけのシェアを得ていたというのが実感だ。他社に追われる立場になるが、それに先行する商品開発をしていきたい」と中野社長。
「日本一企業」は各企業の申告を基に、製品の生産量や市場でのシェアなどを調査した上で認定。7回目となる今年は九州・沖縄8県で152社を発表した。
大分県内は6社で、うち5社は前回(07年)から引き続いての選定。焼酎のトップメーカー、三和酒類(宇佐市)や、集積回路(IC)の輸送用ケースを製造する旭プラスチック工業(佐伯市)など、各分野で突出した業績を挙げる企業が並んだ。
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