
フェリーで関西に向かうリバイバル修学旅行の一行=26日午後、別府市の別府国際観光港
かつて修学旅行客でごった返した泉都。その中心だった団塊世代が定年を迎えた今、別府市は「リバイバル修学旅行」と銘打った誘客作戦を始めた。PRの第1弾として26日から、市民ら115人を関西旅行へと送り込んだ。往年の“学生”たちが関西圏の人たちに、「修学旅行」の楽しさを身をもって伝えようという趣向だ。
メーンターゲットは関西からの船便利用者。「大阪や京都などのマスコミに取材依頼をしている。ニュースに取り上げてもらい、関西の人に別府へのリバイバル修学旅行をPRしたい」と清末広己・市観光まちづくり課長。参加市民には草の根の“観光宣伝大使”の役割を期待する。
今回の行程は29日までの3泊4日。東大寺や清水寺、金閣寺、大阪城公園などを巡る。修学旅行にちなみ、市は「お小遣いの出納帳」「出席番号の記入欄」などが付いた「しおり」も小道具として用意した。
一行115人は、公募した市民102人のほか、市職員と市観光協会スタッフ。市民の平均年齢は約65歳。団塊世代の反応が良かったという。
別府国際観光港・関西汽船乗り場であった出発式では、1960年代のヒット曲が流れる中、浜田博市長が「わたしも高校の時、このコースで修学旅行に行った。青春時代に戻り、先頭に立って別府の魅力をPRしたい」とあいさつした。
参加した北中の主婦古城成子さん(72)は「昔は出航時の紙テープがすごかった」。にぎやかな港の光景を思い出したという。
火売の農業久下周治さん(62)は「生徒が多くて、旅館の部屋はイモを洗うような状態。枕投げが楽しかった」と笑顔。
それぞれが時計の針を巻き戻した様子で、「心躍った修学旅行の雰囲気を関西の人たちに伝え、別府に来てもらおう」と、フェリー「さんふらわあ」に乗り込んだ。
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