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【臼杵新聞】育てよう本に親しむ子

[2010年01月27日 09:24]

絵本の読み聞かせをする児玉喜恵子読書推進員(右端)

 国民読書年となっている2010年。活字離れを防ごうと全国的に読書推進活動が展開されるが、臼杵市では学校や図書館を拠点に、本に親しむ子どもを育てる環境づくりが続いている。読書の素晴らしさを伝え、豊かな心や読解力を養おうとする取り組みを紹介する。

 親子、大人に絵本読み聞かせ講座 「荘田平五郎記念こども図書館」

 臼杵市立荘田平五郎記念こども図書館(後藤俊子館長)では、同館の市子ども読書支援センター読書推進員の児玉喜恵子さん(65)が、親子や大人を対象に絵本の読み聞かせ講座を開いている。
 講座は「母と子の絵本の読み聞かせ教室」(第3火曜日午後)と「大人のための絵本講座」(第3木曜日午後)。いずれも絵本の魅力や読み聞かせの大切さ、本選びなどについて、読み聞かせを交えながら説明する。
 母と子の絵本の読み聞かせ教室は、0~3歳までの乳幼児とその親が対象。児玉さんは親子がコミュニケーションやスキンシップをとる手段としての絵本の読み聞かせ方を説明。読み聞かせを始めると、子どもたちは顔を向け、言葉を聞きながら表情を和らげていた。
 東聖子さん(32)は半年前から、奏汰(かなた)ちゃん(10カ月)と一緒に受講している。自宅でも絵本の読み聞かせを実践しているそうだ。「最初は意味が分からなさそうだったが、だんだん絵本を見て反応するようになった。親子で本を楽しんでいきたい」と聖子さん。
 絵本は子どもの本というイメージが強いが、児玉さんの持論は「読み聞かせは胎児から高齢者まで」。「絵本には美しい絵と洗練された言葉があり、人として生きる上で大切なことが自然と身に付く。読み聞かせを通して、家族のきずなを培うこともできる」と魅力を話した。

 市民の司書ボランティア活躍中 南野津、野津両小に計5人

 臼杵市教委は2006年から、小中学校の図書室に市民の司書ボランティアを配置している。児童生徒が図書室に行きやすい環境をつくるのが狙いだ。
 市が雇用している学校図書館司書は7人。市内には21の小中学校があり、学校図書館司書は1人で2、3校を掛け持ちしているのが現状だ。司書が来るのは週に1日だけという学校もある。
 「図書室に人がいなければ子どもの足が遠のいてしまう」。市教委は図書室に人がいない日を少しでも減らそうと、市民の司書ボランティアを配置することにした。司書業務の経験は問わず、図書室で本の貸し出しや書棚の整理など簡単な作業をしてもらい、子どもが図書室に訪れやすい環境をつくることに重点を置く。本年度は南野津、野津両小学校に計5人の司書ボランティアを配置している。
 南野津小学校では吉良順子さん(76)、安達啓子さん(54)、西元則子さん(51)の3人がローテーションを組み、毎週火曜日に図書室に行く。休み時間に児童の本の貸し借り作業を手伝うほか、児童が探している本を一緒に探したり本の読み聞かせなどもする。学校図書館司書とは連絡帳を作って情報を交換し、連携を取っている。
 図書室に児童が入ってくると、気さくにあいさつや声掛けをする司書ボランティア。児童も慣れている様子で、本の相談をしたり本を一緒に読むなどしている。吉良さんは「図書室に来るのが楽しい。児童が成長する姿を見ると感動する」とやりがいを話す。
 3人は「読書の素晴らしさを子どもに知ってほしい」という気持ちでボランティアを続けている。安達さんは「子どもに本が大好きになってもらいたい」、西元さんは「図書室にある本を全部読んで、子どもにたくさん紹介したい」と目を輝かせた。

 *本社ホームページ(www・oita‐press・co・jp)の動画もご覧ください。

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