
東京公演を前に練習に励む鐵心太鼓のメンバー=新日鉄大分製鉄所
新日鉄大分製鉄所(大分市)の社員や歯科技工士、病院事務職員ら11人でつくる「鐵心太鼓」は結成35周年を記念し、23日に初の東京公演を開く。大分を愛し、鉄づくりに燃えるメンバーは、35年間の集大成となるステージに向け、練習に励んでいる。
演奏する曲目は、鉄づくりの工程や鉄を造る男たちの心意気をテーマにしたオリジナル。「流れ龍」は真っ赤に燃える銑鉄が、鋼からコイル(自動車用などの鋼板を巻いたもの)へと加工される様子を表現した躍動感のある曲。このほか、豊後水道に吹く風と潮騒をイメージした「豊の風」、尺八と太鼓が共演する「出発」、新曲「路(みち)」など計13曲を披露する。
「鐵心太鼓」は大分製鉄所の運動会で、応援太鼓を担当したメンバーが集まり、1975年の大分市歳末チャリティーショーに出演した「新日鐵太鼓」が前身。76年に「鐵心太鼓」として活動を始めた。以来、10年、20年など節目の記念公演のほか、要請を受けて出演した県内外のイベントで力強いばちさばきを披露。米国や中国などで5度の海外公演も実施した。
発足当初は太鼓もなく、練習では車のタイヤや、たるをたたいた。メンバー集めにも苦労し、一時は3人にまで減ったという。発足以来のメンバー、金丸武房さん(58)は「5年、10年と節目を目標にやってきた。新曲を一つずつ積み重ねながら、ようやく胸を張って打てるようになった」と振り返る。
現在のメンバーは20~50代。週2回の練習に加え、公演前は日曜日も集まるが、交代勤務のメンバーが多く、全体練習の日程を組むのに苦労しているという。
リーダーの山野内英雄さん(53)は「東京公演は35年間の夢だった。精いっぱいの演奏をしてきたい」と話している。
東京公演は23日午後6時から、千代田区紀尾井町の紀尾井ホールで。当日券(S席3千円など)の販売もある。
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