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二つの国宝“兄弟鐘” 九国で初の“共鳴”

[2010年01月15日 14:33]

万寿寺の佐々木道一住職と養賢寺の片岡省念住職が突く京都・妙心寺の鐘

 九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催中の特別展「京都妙心寺 禅の至宝と九州・琉球」の関連イベントとして、展示されている国宝の二つの梵鐘(ぼんしょう)を交互に突き、音色を鑑賞する「鳴鐘会(めいしょうえ)」が16、17の両日、同館である。九州の妙心寺派寺院を代表して、大分市万寿寺の佐々木道一住職と、佐伯市養賢寺の片岡省念住職が鐘を鳴らす大役を務める。

 二つの鐘は、日本の銅鐘の中で最古の年号(698年)が記されている妙心寺の鐘と、太宰府市の観世音寺の鐘。大きさや形状が同じであることから、北部九州の同じ工房で同時期に造られた“兄弟鐘”と考えられている。両鐘がそろって打ち鳴らされるのは約1300年の歴史の中で初めて。両鐘とも、このような機会がなければ音色を聞くことはできないため、話題となっている。
 佐々木住職と片岡住職が突くのは、「徒然草」の吉田兼好がその音色を「黄鐘調(おんじきちょう)の鐘」とたたえた妙心寺の鐘。九州の妙心寺派寺院には4人の老師がおり、今回はそのうち3人が交代で突く。佐々木住職は16日午前11時からと午後1時から、片岡住職は17日午後1時から、読経の後、それぞれ3回ずつ打ち鳴らす。16日は芥川賞作家でもある福聚(ふくじゅう)寺(福島県)の玄侑宗久住職が観世音寺の鐘を突く。
 佐々木住職は「感無量。皆さんの健康と世界平和を願って真心を込めて打ちたい」と話している。
 同展には、万寿寺の白隠慧鶴(はくいんえかく)筆「達磨(だるま)像」(展示は2月2日から)など県内の寺院が所蔵する名宝が多数出品されている。同展は2月28日まで。

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