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別府で火災、十数棟焼く 住宅密集地で延焼

[2010年01月14日 10:21]

別府市光町の火災で延焼する住宅=13日午後10時48分

 別府市消防本部によると、13日午後10時10分ごろ、別府市光町の松岡アパートから出火。隣接する民家や公民館など十数棟を焼き、火はJR日豊線を越え、東側の末広町にも飛び火した。14日午前1時現在、火の勢いは収まったが、消火活動は続いている。

 現場は秋葉通りとJR日豊線の高架近く。古い建物が軒を連ね、路地が狭い住宅密集地。火は強風にあおられて瞬く間に燃え広がり、消火活動が難航した。
 別府署や市消防本部によると、14日午前1時現在で、けが人の情報は入っていない。
 近隣の住宅地には避難勧告が出され、近くの錦栄公民館などに住民が避難している。

 大火、瞬く間に
 別府市光町で13日夜、発生した火災。あっという間に燃え広がる炎に、現場は騒然となった。近隣の住宅地には避難勧告が出された。

 近所の女性(35)は、けたたましいサイレンの音を聞き、家を飛び出した。「こんなに激しい火事は、松原町の大火以来。怖い」と不安げな表情で、必死の消火活動を見守った。
 近くに住む男性(50)は「線路の高架より高く炎が上がっていた。風が強く、火の粉が舞っていて危険を感じる」。
 騒ぎに気付き、慌てて消防車の後を追いかけたという女性(76)は「一軒目が燃えていた。瞬く間に周辺に燃え広がった」と話した。現場では「お父さん、お父さん」と叫びながら走る若い女性がいるなど、安否確認をする住民もいたという。
 近所の別の男性(65)は「炎がみるみる燃え広がった。竹細工の工場があり『パン、パン』と何かがはじけるような音が響いた。火柱も20メートルぐらい上がっていたのではないか。こんな火事は見たことがない」。
 出火場所となった松岡アパートの隣に住んでいる男性(49)は、母親(78)と焼け出された。男性は「窓を開けるともくもくと煙が入ってきた。毛布や洋服は持ち出し、2階の窓から逃げ出した。何がなんだかわからない」と、ぼうぜんと消火活動を見守った。
 光町1区の自治委員星野隆昭さん(69)は「長屋(アパート)の2階から火が出たようだ。風が強く、炎が渦巻くように燃え上がった。高齢者が多い地域なので住民は無事だろうか」と心配した。
 一方、避難場所となった錦栄公民館には、被災者らが次々と避難。市職員が慌ただしく出入り。毛布にくるまったお年寄りが疲れた表情で横になっていた。

 3百世帯の電気止める
 市消防本部の要請で、安全のため九州電力が現場一帯約300世帯の電気の供給を一時止めた。

 100メートル飛び火
 光町の現場から100メートルほど離れた末広町に飛び火し、数棟に被害が出た。
 付近で生花店を経営する男性(37)は「3階建て一軒家の屋上に飛び火したようだ。でも近くの住人が出てきて、みんなバケツリレーをしていた。消防車が到着前にほぼ鎮火したようだ」と胸をなで下ろした。
 バケツリレーをした近所の男性(54)らは「みんな自然に家を飛び出し、近隣の住民十数人がリレーを始めた」と話した。

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