
低迷する景気の影響を受け、内定を得ていない生徒には不安と焦りが募る=24日、大分市の大分商業高校
就職を希望している来春卒業予定の県内の高校生が、厳しい就職戦線に悪戦苦闘している。景気低迷の影響を受け、企業などの求人数は昨年より大幅に少なく、好転の兆しは見えないまま推移。関係者は内定が得られず越年する生徒は2割以上、500人を超えるとみている。生徒は不安、焦りを抱えながらも年明けからの就職活動に目を向けている。
大分労働局によると、県内の新規高卒者の就職内定率(11月末現在)は72・2%。男女別では男子77・7%、女子64・9%。例年、12月に内定が出る件数は少なく、関係者は2割以上の生徒が内定が得られないまま越年するとみている。
労働局や高校は「不況の影響で、女子の志望が集中する販売・事務系の求人の減少が目立つ。就職は近年になく厳しい」と話す。
佐伯豊南高校の2学期末の内定率は82%。県全体の水準より高いが、前年同時期を8ポイント下回っている。同校によると、年明けに地場企業から事務系の求人が出るのを期待し、それまで待っている女子生徒がいることも影響しているという。
進路担当の教諭は「2次募集が少なく、一般求人を出している企業に新卒での採用を打診している」と“求人開拓”に懸命。
大分商業高校は3年生の約7割が女子生徒。今年、同校に届いた求人数は昨年から3分の1ほど減少した。就職希望の135人のうち内定を得たのは82人(24日現在)。内定率は60・7%で例年より約10ポイント低い。
進路指導主任の宮辺勇一教諭は「生徒を励まし、求人開拓に力を入れているが、数年後に雇用情勢が好転することを期待して、進路を就職から進学に切り替えた生徒もいる」という。
就職希望の女子生徒(17)は、「情報関係の資格も取得して2社を受けたが駄目だった。両親から励まされるたびに焦りが生まれて…」と、か細い声で話した。別の女子生徒(18)は「苦労を味わうなら早い方がいいと、自分に言い聞かせている。今は、負けないぞという気持ち」と話した。
<ポイント>
【来春卒業予定の高校生の就職状況】 県内の就職希望の生徒は2721人。11月末現在の就職内定率は72・2%で前年同期に比べ8・7ポイント低く、下げ幅は平成に入って最大。求人数は前年同期比41・9%減の2268人で、新規高卒者の求人倍率は0・83倍。
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