
「新型インフルエンザの感染防げ」。手を洗う園児たち=8月、別府市のひめやま幼稚園
全国的に新型インフルエンザの流行が続く中で、季節性インフルエンザの発生が激減している。県の調査によると、県内では新型が本格的な流行期に入った9月以降、季節性のウイルス(Aソ連型、A香港型)は確認されていない。感染症の専門家は「新型で免疫効果が生じた可能性がある」としている。
県は、県内で新型の発生が確認された6月18日から7月下旬まで、感染が疑われる人全員のウイルスを詳細(PCR)検査。それ以降は、定点医療機関(58カ所)で任意採取したウイルスをPCR検査している。
検査した計252人(12月6日現在)のうち、248人が新型インフルエンザ(H1N1)。Aソ連型(H1N1)は8月末に外国人1人から、A香港型(H3N2)は7月に3人から確認されただけ。新型の流行が本格化した9月以降は、Aソ連、A香港の両型とも全く確認されていない。
昨年は12月中旬から季節性インフルエンザの流行が始まった。主にAソ連型が流行し、今年1月には定点の1医療機関当たりの患者数が50人を超えている。県健康対策課は「定点だけの調査結果なので断定はできないが、今季は季節性患者はほとんど発生していないとみられる」と話す。
感染症に詳しい大分大学医学部付属病院・感染制御部の平松和史准教授は「現時点で理由ははっきりしていない」という。ただ、これまでも、同じシーズンにAソ連型とA香港型の両方に感染する人はほとんどいなかったことを挙げ、「新型と季節性(ソ連、香港両型)は同じA型。新型患者に何らかの免疫効果が生じている可能性はある」としている。
平松准教授は「今後、新型と同じタイプのAソ連型は別にして、タイプの異なるB型やA香港型の感染者が出てくる恐れはある。引き続き感染予防対策は必要」と呼び掛けている。
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