
職員の着服が発覚し、謝罪する加藤理事長(右から2人目)ら役員=25日午後、日田市記者クラブ
日田市の日田信用金庫(加藤武秀理事長)は25日、三芳支店の元支店長代理の男性(45)が約6年間にわたって、顧客の預金を無断で引き出すなどの不正行為を繰り返し、計4221万円を着服、流用していたと発表した。
信金によると、元代理は天瀬支店と豆田支店に勤務していた2002年11月から07年8月までの間、顧客が預金を引き出す請求書を偽造。顧客1人の口座から47回にわたり、計3858万円を引き出して着服。01年6月から07年7月までの間、顧客18人の22口座から計363万円を流用した。
07年9月、豆田支店の伝票整理で、顧客から70万円を預かった日と、入金の日がずれていることが分かった。内部調査したが流用の確実な証拠がなく、本人も否定。しかし、信金は同年11月に諭旨免職にした。
今年6月、顧客から「預金が使われている」と指摘があり、調べたところ着服とほかの流用が発覚。元代理はすべてを認め、遊興費や親類の借金返済などに充てたと話した。
被害者には信金が弁済した。本人と親族ら関係者は信金に返済の意思を見せているという。信金は「刑事告訴するかどうか検討中」としている。
記者会見で加藤理事長は「管理や内部監査が不十分だった。心より深くおわび申し上げます」と謝罪。管理体制の強化など再発防止に努めることや、加藤理事長の役員報酬を10%(2カ月)減俸するなど役員3人、職員5人の処分(12月22日付)を明らかにした。
日田信金は日田信用組合として1954年に設立された。計7支店があり、職員は72人。預金高は約370億円。
不正相次ぐ金融機関
県内では今年、金融機関の行員や職員による着服や流用が相次いだ。
▽県信用組合は4月、大分市や別府市の支店に勤めていた渉外係の男性職員3人が顧客85人の定期預金などから計1億5300万円を着服、流用したと発表。
▽豊和銀行は5月、光吉支店(大分市)の総括次長の男性(50)が約1500万円を着服と発表。大分地検はこのうち支店の現金保管庫から盗んだ810万円について窃盗罪で起訴した。
▽大分信用金庫では12月、男性職員(29)が60万円を着服し、その過程で顧客47人分の預金などから計938万円を不正に出し入れしていたことが発覚した。
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