
九酔渓の木々を白く染めた雪=16日午前9時45分、九重町
県内は16日未明、強い寒気を伴った気圧の谷が通過した影響で、山間部に雪が積もった。今季初の本格的な寒波到来に伴い、山あいの県道ではチェーンなどの滑り止めが必要。大分地方気象台によると、この冷え込みは20日ごろまで続く見通し。
「冬も見事」な九酔渓
九重町では、長者原で約10センチ、九重“夢”大吊橋で4、5センチの積雪となった。中でも見事だったのは、春の新緑、秋の紅葉で知られる九酔渓。渓谷の木々は真っ白に染まり、冬ならではの静まった景観に、ドライバーは車を止めて見入っていた。
由布市湯布院町では、由布院盆地を取り囲む山々がすっかり雪化粧し、国道210号の水分峠付近でも道路脇に約3センチの積雪。行き交う車のボンネットにはうっすらと雪が積もり、恐る恐る運転するドライバーの姿も見られた。
標高約580メートルにある竹田市久住町の白丹小学校(山本輝昭校長、46人)でも数センチの積雪。児童たちは大はしゃぎで雪をかき集め、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりした。
気象台によると、各地の最低気温は▽由布市湯布院 0・2度▽玖珠 0・9度▽竹田 1・7度▽大分 5・1度―など。17日には県内上空にこの冬一番の寒気が流れ込み、寒さが一層強まる見通し。ピークは18日で、県内各地は最低気温が氷点下まで下がり、平野部でも雪が降りそう。
季節外れ コスモスもブルッ
別府市北中の市道沿いの田んぼ(3アール)で、季節外れのコスモスが咲き乱れ、観光客らを驚かせている。県農林水産研究センター花き研究所(同市)は「この時季にコスモスがこれほど咲くのは珍しい。暖かい日が続いていたためではないか」と話すが、突然の寒波到来となった。
近くの大野秀男さん(82)が、「休耕田が増え、荒れる田んぼを見るのは忍びない。せめて人通りが多い道路沿いだけは華やかにしたい」と30年ほど前から栽培しているという。今年は種をまいたのが7月で、例年よりかなり遅かった。
「秋にコスモスを見そびれた人は、ここに来れば観賞できます」と大野さん。
同研究所は「霜が降りたらダメージを受けてしまうだろう」と話している。
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