
まちづくり交付金を活用してリニューアルした鉄輪むし湯とポケットパーク
国のまちづくり交付金を活用して整備してきた別府市のJR別府駅周辺、鉄輪温泉の両地区について、専門家らによる評価結果がまとまった。「回遊性や利便性が向上した」などと評価した一方、「どこかで見たことのあるような温泉地に変わってしまった」「放置自転車が増えた」といった新たな課題も見えてきた。
同交付金は、地域特性を生かした個性あふれるまちづくり支援を目的に、国土交通省が2004年度からスタートさせた制度。5カ年事業の最終年度を迎えた市内2カ所について、市まちづくり交付金評価委員会(委員長・福谷正信立命館アジア太平洋大学教授)が26日に評価をまとめた。
大谷公園や石畳、鉄輪むし湯などを整備した鉄輪温泉地区では、本年度中の完成を目指して、鉄輪まちおこしセンター(仮称)を建設中。観光客数は年間約301万人と目標値(320万人)を下回ったが、センターが完成すれば達成できると見込んだ。
地域と行政が一体となって取り組んだ結果、「観光地の魅力アップにつながった」と評価する一方、「道路整備で車の速度が上がって危険」と指摘。「鉄輪らしさがなくなった。ほかの温泉地にはない湯煙を活用したまちづくりを進めるべきだ」「おもてなしなどソフト面の充実も必要」などの意見が上がった。
駅前広場や竹瓦温泉、北浜公園などを整備した駅周辺では、観光客数は年間約411万人と目標値(約402万人)をクリア。「住民参加で利用者にあった整備ができた」ものの、新しい駐輪場内では放置自転車が増え、対策を講じたものの空き地・空き店舗が残っているなどとした。
福谷委員長は「楽しめる駅づくりの第一歩となり、鉄輪は住民の思いが市を動かしたいい事例となった。あとは住民がもう一汗かき、さらに充実させてもらいたい」としている。
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