
「大会ではほかの出場者に元気をもらえた」と話す矢野英子さん=24日、別府鶴見丘高校
定時制や通信制の高校で学ぶ生徒の第57回全国生活体験発表大会(22日・東京都)で、別府鶴見丘高校定時制4年の矢野英子さん(19)=別府市石垣西=が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。クラスメートへの感謝の気持ちを胸に、人とのつながりや仲間の大切さを学んだ体験を発表。「わたしを認め、支えてくれた周りの人たちのおかげ」と喜んでいる。
大会には全国から定時制や通信制の高校で学ぶ56人が出場した。矢野さんの演題は「身近なひとり」。入学したころは学校生活になじめなかったが、クラスメートの優しさに触れ、互いに理解を深めるうちに家族のような大事な存在となったことを伝えた。
幼いころに手術した病気の後遺症やぜんそくなどの持病から入退院を繰り返し、小、中学校時代は学校を休みがちだった。全日制より授業時間が短いことに加え、個性を大切にしてくれるのではないかという期待もあって同校に進学。「高校では変わりたい」と、学年ではただ1人、皆勤を続けている。
全国大会では、ほかの出場者の発表が刺激になったという。「いろんな困難を乗り越えた人ばかりだった。周りの人に感謝したいという思いは同じで、元気をもらえた」。午前中の予選では緊張して思うように声が出なかったが、決勝では元気が出てきて審査員や観客の心をつかんだ。
担任の河野朗彦教諭(41)は「毎日練習を欠かさず、こつこつと努力してきたことが良い結果につながったと思う」と話す。
大会の前日、第1志望だった東京都内の短期大学の合格通知が届いた。将来は別府で教育に携わる仕事に就きたいと考えており、「仲間づくりのできる子どもを地域と一緒に育てたい」と夢を膨らませている。
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