
三柱神社の境内で清掃する生徒
杵築市大田石丸の大田中学校(穐吉文博校長、41人)の全校生徒は25日、校区内の文化財や史跡周辺で清掃活動をした。28年前から年に1回実施している恒例行事。本年度末で閉校するため、今回が最後となる。6班に分かれ、地域の宝に最後の奉仕をした。
同校グラウンドの隣にある国指定重要文化財の石丸宝塔では、女子生徒6人が周辺にたまった落ち葉を竹ぼうきやくま手で集めた。宝塔は鎌倉時代のものとされ、高さ2・23メートル。生徒たちは作業しながら、塔や刻まれた文字を観察していた。
筌口地区にある三柱神社は、入り口近くに立つ塔が南北朝時代のものといわれ、市の文化財に指定されている。男女8人が境内を埋め尽くすイチョウの葉を取り除いた。3年の渡辺祐也君(15)は「3年間、この神社の境内をきれいにしてきた。大変だったけど、地元の文化財に愛着を持つきっかけになった」。
下波多方地区の龍蓮寺で作業した3年の小川健史君(15)は「来年から活動できなくなるのは寂しい。年に1回みんなで集まり、掃除が続けられたら」と話した。田原若宮八幡社(永松)、宝陀寺(沓掛)、財前家墓地(小野)でも清掃した。
大田地区は「石造美術品の宝庫」とされ、国、県、市指定の文化財、史跡が数多くある。同校では生徒会の保健美化部を中心に活動を続けてきた。
穐吉校長は「文化財清掃のほか、年末には地区のお年寄りにしめ縄ともちをプレゼントするなど、生徒は地域に密着した活動をしてきた。閉校で学校としての活動ができなくなるのは残念だが、生徒には地域で生きているという思いを忘れないでもらいたい」と話した。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA