
竹工芸家の早野久雄さん(右端)に取材する巧匠竹学会のメンバーたち
別府の竹文化を後世に伝えようと、若手竹工芸家らでつくる別府市の研究グループ「巧匠竹(こうしょうたけ)学会」(佐藤尚康代表、9人)は、竹工芸家の軌跡や熟練の技を映像、音声で記録する「卓越技能者記録事業」をスタートさせた。需要の低迷などで、職人にはさまざまな技術が求められる時代。同会は「作品を見て作り方は推測できても、作る姿や工房の雰囲気などは分からない。誰かが映像に残さなければ」と話している。
九州電力の地場産業振興助成金を受けて実施。10月から県内の竹工芸家の工房などを訪れ▽竹細工を始めたきっかけ▽修業時代について▽専門とするかご▽使用する道具▽仕事内容▽将来の竹業界への希望▽これからの若い人に望むこと―などを取材している。実際に作業をする様子なども収録していく計画。
竹工芸家が長い年月をかけて培ってきた技などを数時間の映像に収めるのは限界があるが、姿や動き、思いをとらえて残すことが重要としている。
「使用する道具も人によって違うし、何げない動きがとても参考になったりする。竹職人にとって、とても価値のある映像になる」と佐藤代表(43)=同市中須賀元町。伝統工芸士の一人は「映像を見た職人がそれぞれの技術を掘り下げたり、目指す道を見つける一助にできるかどうかが大事」と見守っている。
同会は「半永久的に撮影を続けていきたい。集めたデータはいずれ県内の竹業界の関係施設などに寄贈したい」と話している。
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