
大分工業高校定時制の渡辺聡生徒会長(右)と、模型を作った村下貴一さん
大分工業高校定時制(59人)の生徒会役員が宇佐市の戦跡「城(じょう)井(い)1号掩(えん)体(たい)壕(ごう)」を見学し、約8分のDVD作品「掩体壕~宇佐航空隊と沖縄」にまとめた。壕の模型とともに定時制の文化祭で全校生徒に披露し、平和の尊さを訴えた。
生徒会長の渡辺聡さん(19)=電気科4年、書記の村下貴一さん(17)=機械科3年、永冨豊正さん(18)=同2年=は7月と10月の2度、城井1号掩体壕を訪れた。昨年、渡辺さんが修学旅行で沖縄を訪れた際、宇佐海軍航空隊の特攻隊員が沖縄の戦地を目指して命を絶ったことを知ったのがきっかけで、2人を誘った。
2度の見学時、渡辺さんたちはJR柳ケ浦駅から滑走路跡に敷かれた県道和気佐野線を約1時間かけて歩いた。「10代の自分と同じ年代の若者がここから飛び立ち、貴い命を絶ったことにショックを受けた」と渡辺さん。
同行した教諭がビデオを回し、壕に収容されていた特攻機「桜花」などの情報を加えて約8分の作品にした。村下さんが発泡スチロールや新聞紙を駆使して48分の1模型を製作。定時制文化祭で全校生徒に披露した。
村下さんは「みんな真剣な表情で見てくれた」と言う。渡辺さんは「普天間基地の移転問題などへの関心が深くなった。貴い命を奪う戦争は絶対にしてはならないと思う」と話した。
<ポイント>
【城井1号掩体壕】太平洋戦争中、宇佐平野に当時約60基建造された戦闘機の格納庫の一つ。高さ5・4メートル、幅21・6メートル、奥行き14・5メートル。1995年市文化財に指定。97年に周辺が史跡公園として整備された。
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