
「一緒に米文化の良さについて考えましょう」と来場を呼び掛ける和田英子代表(右から2人目)ら会のメンバー
「大分いのちとくらしを考える会」(和田英子代表、150人)は、食や環境の問題を考え、改善に向けた取り組みを続けて今年、創立30周年を迎えた。これを記念して12月5日、大分市内で「米文化を考える食育講演会」などを開く。「日本の食文化の豊かさ、良さを再認識してほしい」と来場を呼び掛けている。
戦後、日本は高度経済成長を遂げたが、一方で公害が深刻化した。当時、子育て中だった和田代表は、除草剤の散布で雑草のない水田を見て「こんな田で育ったコメを食べていいのだろうか」と不安を感じた。
1979年に会を発足。残留農薬、食品添加物、合成洗剤―など暮らしの中から疑問を見つけては、仲間と調査し、解決に向けて活動している。30年を経た今も課題は山積。産地偽装など食の安全を脅かす問題は後を絶たない。「不景気になり、値段の安さに気を取られていては危うい。消費者は常に厳しい目を持たなければ」と強調する。
講演会のメーンテーマは「米文化」。朝食を食べない若者や子どもが増え、食卓を囲む家族のだんらんが消えたことに危機感を覚え、テーマを設定した。
和田さんは「朝、母親が扱う包丁の音で目覚めたり、『何が入っているのだろう』と浮き浮きして、おにぎりをほお張ったりした。米食には、どこか温かさがある。そのぬくもりを各家庭で子どもたちに伝えてほしい」と話す。
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講演会は12月5日午後1時から、県庁新館14階大会議室で開く。無料。東京農大名誉教授の小泉武夫さん(農学博士)が「伝えたい、ご飯と和食の底力」と題して講演。シンポジウムでは、「ごはんパワーで子どもを元気にしよう」をテーマに、県内の食育コーディネーターや麹(こうじ)店、米穀店の関係者らが意見を交わす。来場者におにぎりを配る。
問い合わせは、同会事務局(TEL097・536・3411、月―木曜の午前9時から午後4時)。
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