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農業の6次産業化 二人三脚で総理大臣賞 

[2009年11月20日 10:18]

農林水産祭畜産部門で内閣総理大臣賞を受賞した鷲頭栄治さん(右)、洋子さん夫婦=九重町

 農林水産省などが主催する本年度の農林水産祭畜産部門で、九重町の鷲頭栄治さん(58)、洋子さん(58)夫婦が内閣総理大臣賞を受賞した。子ども3人と力を合わせ、肉用牛の繁殖を核に水稲や花の生産、農家レストラン「べべんこ」の経営をしており、生産から加工、販売までをする「農業の6次産業化」を実現した点が高く評価された。「二人三脚で取り組んだことが認められてうれしい」と喜んでいる。

 栄治さんは高校を卒業後、18歳で就農。38歳の時に父・孝美さん(85)の後を継いだ。農業経営を安定させるため「規模の拡大と、事業の柱を複数つくること」を目標に掲げた。地道に規模を大きくし、当初20頭だった繁殖用雌牛を現在は110頭にまで増やした。水稲の作付面積も1・7ヘクタールから7ヘクタールにした。夏季は牛を放牧して省力化した時間を生かし、花の生産をしている。
 就農した時から「市場では自分が作った物に自分で値段を付けられない」と、満たされない思いを抱えていた栄治さん。東大教授だった今村奈良臣・現JA総合研究所長=大分市出身=の講演で「21世紀は生産、加工、販売までを手掛ける6次産業化の時代」との話を聞き、「これなら自分の思ったようにできる。やってみよう」と奮起。2003年には農家レストランをオープンした。
 育てた豊後牛を使ったコロッケなどが人気。九重“夢”大吊橋の来客が多いことも手伝い、今では年間5万人が訪れる。リピーターも多いという。
 農林水産業者は不況による消費低迷、高齢化や担い手不足に苦しむが、栄治さんは「やる前にできないと結果を決めてしまえば、何もできない。わたしは何かに挑戦すれば前に進めると信じています」と熱いメッセージを送った。

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