
別府市を訪れ、展示会の打ち合わせをするTCDCの副社長(左端)とデザイナー(左から2人目)ら
県内唯一の伝統的工芸品「別府竹細工」の展示会が来年1月27日から4月25日まで、タイの首都バンコクの「タイ クリエーティブ&デザインセンター(TCDC)」で開かれる。市が協力した海外での展示会は初めて。市は「優れた竹工芸品の情報を発信し、販路拡大や竹製品のPRにつなげたい」としている。
主催するTCDCは首相直属の知識マネジメント開発事務局の組織で、デザインのレベルを向上させるため資料を集めたり、展示会を開いたりしている。2年前にTCDCの副社長(当時)らが市竹細工伝統産業会館を視察した際、作品の素晴らしさに感動し、2008年6月、展示会への協力を市に依頼した。
展示会では、市や個人が所有する生野祥雲斎=人間国宝、岩尾光雲斎(いずれも故人)ら35人の作家の代表作67点を展示。職人の道具、竹の種類、別府の紹介など、県竹工芸の文化、歴史に関するあらゆる資料を幅広く公開する。
会期中、祥雲斎の長男で弟子だった生野徳三さん(67)=大分市白木=が同センターで講演する予定。職人が制作を実演するコーナーもつくる。
展示会のプロデューサーを務める市竹細工伝統産業会館職員の安部哲也さん(50)は「タイにも竹の製品はあるが、種類が限られ、デザインのパターンも決まっている。タイの人々にとって新たな発見や情報収集の場になるのではないか」と期待。
永井正之・市商工課長は「欧米では販路が拡大しつつあるが、アジアにはなかった。別府竹細工の技術の高さを広めたい」と話している。
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