広瀬知事が16日の定例会見で、県立芸術会館の老朽化を踏まえ、県立美術館の基本構想を策定するため「美術館構想検討委員会(仮称)」を設置することを明らかにした。検討委は2010年1月に発足、年内をめどに県立美術館のあり方について広瀬知事に答申する。
県は今年3月に策定した「中期行財政運営ビジョン」に、県立美術館の基本構想の策定に着手することを明記。これに基づき、庁内準備プロジェクトチームを設け、芸術会館の現状や課題、県立美術館の必要性など論点を整理し、報告書として取りまとめた。
この日、公表された報告書には、芸術会館の課題として(1)展示スペースが全国の県立美術館と比べて最も狭い(2)1977年9月の開館以来、大規模な改修をしておらず老朽化が進んでいる―などを指摘。「芸術会館では県立美術館としての役割が果たせない」として新たな県立美術館の必要性を盛り込んだ。
その上で(1)現在地でリフォームする(2)ホール機能を廃止して美術館に特化し、現在地で建て替える(3)移転、新築する(4)現状のまま保全して使う―と対応策を示した。ただし、(4)の場合、舞台照明などホール棟の改修だけでも今後5年間で約8億6千万円かかることから「ホール機能は廃止の方向で見直す」としている。
検討委は美術館関係者ら外部の専門家ら10人以内で構成。そのうち3人を公募する。来年1月から2カ月に1回程度、会合を開く。広瀬知事は「本当に県立美術館が必要なのかどうかを含めて、検討委で幅広く議論してもらいたい」と話している。
公募委員の応募資格は県内居住者(公務員は除く)などで800字以内の小論文が必要。応募締め切りは12月7日。問い合わせは県文化スポーツ振興課(TEL097・506・2058)へ。
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