
全国竹芸展で最優秀賞を受賞した友成晴美さんと、作品の花かご
豊後高田市玉津の友成晴美さん(68)は、栃木県大田原市で開かれた第14回全国竹芸展で、最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。菓子職人を辞めた後、暇つぶしで始めた趣味が高い評価を受け、「大きな励みになります」と喜んでいる。
友成さんはパンや和菓子を製造販売する店を営んでいたが、持病の腰痛が悪化して9年前に引退。「仕事一筋で生きてきた父が退屈しないように」という娘の勧めで、国見町(当時)の竹細工教室で習い始めた。
「老後の時間がたてば」と軽い気持ちで始めたものの、竹ひご一本作るのも難しい奥深さに魅せられて、たちまち没頭。自宅の庭にプレハブの作業部屋を設け、朝から晩までこもって編むのが日課になった。材料の竹は福岡県朝倉市まで足を運んで買い求め、旅行に出掛ける時でも竹ひごを携えていくほど。
腕前も繊細な菓子作りで培った手先の器用さで、みるみる上達。「力試しに」と応募した同展では過去2回、優秀賞を受賞。今年は22都府県・110点の応募の中で、初めて頂点に輝いた。
受賞作品は千鳥に編んだ花かごで、高さ36・5センチの円筒形。8日の表彰式では「線と面のシンプルな構成に優しさと力強さを感じる。モダンでデザイン性にも優れている」と講評を受けた。
友成さんは「指導してくれた先生方のおかげ。今では竹細工は生きがい。もっと上達できるよう編み続けたい」と話している。
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