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生きた“海の男”の経験 人命救助で表彰

[2009年10月31日 10:08]

佐伯海上保安署から表彰される永田不二男さん(左)

 佐伯海上保安署(小材雅人署長)は29日、人命救助で、一本釣り漁船豊永丸の永田不二男船長(49)=佐伯市木立=を表彰した。

 永田さんが8月10日午後8時半ごろ、鶴見大島北方沖合でイカ釣りをしていたところ、近くの高手島で磯釣りをしていた北九州市の男性(60)が波にさらわれ海に転落、速い潮に流されて漂流した。永田さんは「空耳のような、声が聞こえたような気がした」と、水面を照らしながら周辺海域を回った。潮目があったので捜したところ、救命胴衣を着けてぐったりと浮かんでいる男性を見つけた。
 永田さんは消防団で水防訓練などをしていたことから、救助法の知識があり、男性に向かって「こっちの手をつかんだら2人とも海に引き込まれる」と念を押した上で、男性の手首の後ろをつかんで、船べりをつかませ、船に引き揚げた。「必死だった。助け揚げてほっとした」と話した。 
 同日、救助された男性と一緒に同じ場所で釣りをしていた北九州市の男性(58)はテントごと波にさらわれ、行方不明になっている。
 小材署長は「(気配が)おかしいと感じた永田さんの機転と救助の基礎知識があったため、1人を助けることができた」と感謝。

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