
受験生はこまめな感染防止対策が必要。入念に手を洗う高校3年生=29日、大分西高校
新型インフルエンザが全国で大流行する中、これから本格化する大学受験への影響が懸念されている。感染した受験生に対して国立大学は「追試」の実施を決め、県内の私立大学は救済策を打ち出したり、検討を進めている。受験生は見えない“敵”に、不安を募らせ、感染防止に神経を使っている。
全国の国立大学、大学入試センターは、来年1月のセンター試験と、その後の各大学での2次試験について、新型インフルエンザに感染した受験生を対象に、本試験の1週間後に追試験をする方針を決めた。
大分大学は「(本試験とは)別の問題を作り、不公平にならない方法での追試験を考える」(羽野忠学長)とし、現在、詳細を協議している。
試験の実施日が多い日本文理大学や別府大学は、感染した受験生が別の日程にスライドして受験する方法で対応する。別府大学は3パターンあった推薦試験の日程を4パターンに増やす。日本文理大学は「状況によっては3月に追試験日を設けなければならないかもしれない」と話す。
立命館アジア太平洋大学は2月以降に始まる一般入試での救済策を検討中。「京都の立命館大学と足並みをそろえた対応になる」と説明する。
県立芸術文化短期大学も来年の一般試験で救済策を検討中だが、担当者は「小規模校は日程や問題作成で難しい面もある」と困惑する。11月の推薦、社会人入試では追試験をする方針。
入試に挑む受験生や学校は「ここ一番の時に感染しては元も子もない」と警戒を強める。大分西高校は3年生235人のほとんどが進学希望。うがい手洗いの徹底など、予防策を細かく指導している。予防のためにと、授業中もマスクを着ける生徒が多いという。
女子生徒は「感染防止が何より大事。マスクを持ってない友達には自分の予備のマスクを渡します」。別の女子生徒は「春までは絶対にかからないようにしないと」。
一方、公立高校の入試での救済策について、県教委は「実施の有無を含め、年内をめどに対応策を決める」(高校教育課)としている。
休校、“閉鎖”が計36件
県教委は29日、新型インフルエンザの集団感染が疑われるとして、大分市など9市の小中学校と特別支援学校で36件の臨時休校と学級・学年閉鎖があったと発表した。
このうち17件(学級閉鎖14件、学年閉鎖3件)が大分市。臨時休校となったのは国東市の安岐中央小学校(11月1日まで)。
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