大分のニュース

【別府新聞】伝統息づく竹細工の技

[2009年10月28日 10:40]

竹の繊維に沿って包丁を入れ、竹ひごを作る。「竹の長所を生かし、いろんな作品を作っていきたい」と大橋重臣さん

 「人と人とのつながりが、今の時代を生き抜く鍵になる」。別府竹製品協同組合の大橋重臣さん(36)=石垣東=はこう話す。
 「竹細工をしたいと、若い人が全国から別府に来るが、売ることができず挫折してしまう人がほとんど」。作るだけが仕事ではないと、設計士や家具デザイナーとのかかわりを大切にしている。営業活動ができるかどうかで、作品が日の目を見るかが決まるのだ。
 足を組んで座り、シューッ、シューッと竹割り包丁を使ってひごをこしらえていく。右足の親指と人さし指でひごを挟み、正確に、鮮やかに、タイミング良く竹を裂く。まるで手のように右足が柔軟に動く。
 「物作りをしたい」と別府に腰を据えて13年余り。同世代に向けたシンプルなデザインを考案し、主に盛りかごを作る。
 「使ってくれる人、入れる物があってこその竹細工。生活空間との調和を図っていきたい」。伝統の技を受け継ぎながら、常に新しいライフスタイルを思い描いている。

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