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【別府新聞】父親譲りの技「夜多羅編み」

[2009年10月28日 10:30]

花かご「夜多羅編み」を編んでいく油布昌孝さん。「オリジナルの作品が強みになる」と話す

 伝統工芸士で別府竹製品協同組合理事長を務める油布昌孝さん(68)=天満町=は、父から受け継いだ花かご「夜多羅(やたら)編み」を得意としている。
 基礎となる花かごを編んだ後、太く厚みのあるひごを縦横無尽に重ねていく。久住山や不動明王をイメージして作るという。その名の通り、やたらに編んでいるようにも感じられるが、バランスのいい重厚な作品に仕上がる。うねるひごは燃え盛る炎のようだ。
 父の背中を見て育ち、当たり前のように竹の世界に入った。中学生のころは竹割りが日課だった。
 飛ぶように売れた時代もあったが、今は消費が落ち込んだまま。「決して情熱を失ったわけではない。オリジナルの作品を生かし、前に進まなければならない」と、浅黒くしわの刻まれた手でひごを握り続ける。
 需要の開拓を目指し、組合員らと2007年、イタリアで展覧会を開いた。外国人の肌の色や暮らしに合わせたデザインも模索したが、結局、たどり着いたのは「おれの作品が世界一」という考えだったという。

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