
社会福祉法人「博愛会」へ譲渡される住吉浜リゾートパーク(本社チャーター機から)
業績不振に陥っている総合レジャー施設、住吉浜リゾートパーク(杵築市)が、社会福祉法人博愛会(大分市、釘宮卓司理事長)の支援を受け、従来の観光施設と知的障害者の就労支援施設の二本立てで、経営再建を進めることが27日、関係者への取材で分かった。かつて杵築観光をけん引した拠点施設が、新たな体制でスタートを切ることになった。
関係者によると、県中小企業再生支援協議会の再生スキーム(手法)により、運営会社の住吉浜開発(杵築市、釘宮浩三社長)が抱える約23億円の金融債務を、2億円にまで圧縮。博愛会が28日に取得する住吉浜の不動産売買代金で弁済する。さらに博愛会が備品などの動産を1億円強で購入し、一般債権の弁済に充てるもよう。
新生・住吉浜は、観光施設としての機能を保ちながら、新たに知的障害者のためのグループホームやイチゴなどの農園を設け、障害者の社会参加を後押しする機能を併せ持つ。ゴルフ場を除く、宿泊施設などは10月末でいったん閉鎖し、来年4月のリニューアルオープンに向け、改装工事を実施する。
住吉浜開発は特別清算の手続きを取るが、従業員約40人は再雇用される見通し。施設の名称は現行通り。
住吉浜リゾートパークは約40万平方メートルの敷地に、宿泊施設や温泉、宴会場、ゴルフ場などを備える。夏場のリゾートとして人気が高く、ピーク時の1992年3月期は売上高約11億円を計上。しかし、施設の老朽化や他のレジャー施設との競合などで集客力が低下し、2005年3月期は約4億5千万円にまで落ち込んでいた。
<ポイント> 博愛会
別府市で活動を始め、1952年に社会福祉法人の認可を受けた。現在、大分市に知的障害者用の更生施設や通勤寮を持つほか、竹田市久住町で福祉農場、福祉工場を運営している。県の指定に基づく障害者就業・生活支援センターの事業なども実施。同会のホームページによると、支援対象者は約450人、職員数は約150人。
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