
カレンダーの完成を喜ぶ利用者ら
大分市木田の知的障害者社会就労センター「八風園」(丹羽一誠施設長)の利用者が2010年版のカレンダーを作製した。39人が手分けをし、墨で書いた壁掛け型と、押し花で色鮮やかに仕上げた卓上型の2種類を完成させた。
重度の知的障害者が自己表現する機会にしようと取り組み、14年目。墨だらけになりながら何度も書き直したり、施設周辺で草花を集めたりと、9カ月かけて作製。梱包(こんぽう)や販売も担当している。
ことしの共通テーマは「大切なこと」。壁掛け型の1、2月は明るく素直に過ごそうと「笑顔」。「story」(3、4月)は4人が力を合わせて書いた。分藤茂雄さん(32)は「蓮(はす)の花」(7、8月)を何度も練習して完成させた。
「はい ありがとう ごめんなさい」(11、12月)を書いた渡辺麻里子さん(23)=顔写真右=は「習字は好き。出来上がってうれしい」と目を輝かせる。職員の衛本俊治さん(42)=同左=は「どんなに重い障害があっても、大切なことを忘れなければ世の中で頑張っていける」と話した。
卓上型の1、2月はツルと竹、3、4月は花束と、季節感たっぷり。施設周辺で摘んだ草花を組み合わせ、動物や果物などを表現している。
壁掛け型(1200円)は千部、卓上型(千円)は600部を作り、同園や関連施設で販売している。11月2日から12月25日まで同市市尾の八風園さかのいち分場と同市坂ノ市西の福祉工場「ウインド」でカレンダーの原書・原画展を開く。問い合わせは同園(TEL097・593・4131)まで。
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