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大麻摘発、県内も急増 “脱”薬物へ相談を

[2009年10月20日 14:26]

ダルクでは毎朝、グループミーティングを開いている。過去の自分を振り返るなどして思いを言葉にしている=大分市内

 覚せい剤や大麻など薬物乱用をめぐる事件、摘発が全国で続発しているが、県内でも大麻の押収量が急増するなど、乱用者の増加が懸念されている。県内には薬物依存からの回復を目指す人を支援する唯一の施設「大分ダルク」(伊藤弘行施設長)が大分市にある。薬物依存を克服したスタッフもいて、「薬物をやめられずに苦しんでいる人や、悩んでいる家族は相談を」と呼び掛けている。

 県警によると、県内で違法な薬物の所持などで摘発された人数は、近年減少しているが、大麻は人数、押収量とも急増している。大分大が今年、学生に実施したアンケートでは、回答者の6・1%が「(うわさを含め)周囲に違法薬物を使った人がいる」と答えており、“薬物汚染”の拡大が懸念されている。
 ダルクは、自分をさらけ出すことに重点を置いたミーティング、心身の健康を取り戻すための自立訓練などで、薬物と決別する「意識改革」を支援している。
 スタッフの鈴永貴博さん(34)も薬物依存で苦しみ、ダルクに救われた一人。18歳で大麻、19歳から覚せい剤を使用。薬物を買うため消費者金融で借金を繰り返した。「最初は自分の意思でやめられると思ったが、25歳以降は仕事の合間にも薬物を使用しないと禁断症状が出て苦しかった」と振り返る。27歳のとき、覚せい剤所持で逮捕された。
 ダルクに入所したのは5年前。「薬物の使用に心が傾いたこともあり、断ち切る難しさを痛感した」。その経験を今は入所者の支援に生かしている。「回復にマニュアルはない。経験を分かち合い、仲間がいることに勇気づけられ励まされる。その心の変化が回復につながる」と話す。

 25日にセミナー

 大分、熊本、北九州のダルクは合同で25日午前10時から、大分市王子新町の大分西部公民館でセミナーを開く。テーマは「薬物依存当事者、家族の回復」。伊藤施設長は「薬物依存は心の問題からくる“病気”だということを知ってもらい、当事者と支援者のかかわり方、医療機関との連携について考えてほしい」と話す。参加費2千円。問い合わせは大分ダルク(TEL097・547・2375)。

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