
高速道路の姿が現れてきた東九州自動車道佐伯―県境間の建設現場。写真上方が佐伯市方面。道路整備の行き先は不透明だが早期完成を求める地元の声は強い=9月25日、佐伯市蒲江
大分県内で国が進める道路整備事業の”代表格”である東九州自動車道佐伯―県境間(30キロ)と別大国道6車線化の現場を空から眺めた。佐伯市蒲江の山あいには盛り土や橋が並んで道路の輪郭が現れていた。大分市の高崎山付近では難工事区間で残された部分がくっきり見えた。
国土交通省によると東九州道の進ちょく率(事業費ベース)は先に着手した蒲江―宮崎県北川間が44%、佐伯―蒲江間が23%。蒲江以南はトンネル4カ所に着手するなど工事が最盛期に入った。
蒲江―宮崎県北浦間(14キロ)は2012年度の完成を目指す。だが政権を獲得した民主党は「無駄な公共事業の削減」と、道路整備の財源になる揮発油税などの暫定税率廃止を掲げる。本年度分の事業は予定通り実施しているが、来年度以降はまだ不透明だ。
「県境地域の経済発展や交流に計り知れないインパクトを与える。今後もきちんと予算を確保してぜひ予定通り完成させてほしい」(佐伯商工会議所の谷川憲一会頭)と事業推進を望む地元の声は大きい。
別大国道は海底が急斜面で地盤が軟弱な高崎山地区(約800メートル)で特殊な曲面で波を抑える「フレア護岸」を使った埋め立て工事が大分、別府両市側から進められ、残りは約300メートル。本年度分の工事は今月から本格化する。「予算が順調に確保できた場合」(同省)の完成目標は11年度。
新政権が地域の声に応えて「真に必要な公共事業」をどのように進めるかが注目される。
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