
三日月岩前の水上舞台で演じられた「殺生石」の一場面=17日午後7時20分、竹田市挟田
第26回「竹田薪能」(大分合同新聞後援)が17日、竹田市挟田の三日月岩前の水上舞台であった。県内外から約500人が訪れ、幽玄の世界に酔いしれた。
三日月岩は1702年、岡藩主の中川久通が稲葉川沿いの絶壁に三日月の形を彫り込んだと伝えられる。
午後5時すぎ、中川家の菩提(ぼだい)寺・碧雲寺で採火した火を三日月岩にともして舞台が始まった。喜多流職分の塩津哲生さんがシテを務める能「殺生石(せっしょうせき)」や狂言「寝音曲」、舞囃子(まいばやし)「高砂」、仕舞「松風」が演じられた。
日が暮れると、三日月岩のともしびが暗闇に浮かび上がり、かがり火で照らされた舞台は幻想的な雰囲気に包まれた。笛や鼓の音、地謡は周囲の岩に反響し、水面(みなも)にはシテの舞う姿が鏡のように映し出された。独特の緊張感も漂う中、観客は時折吹く風に秋の深まりを感じながら古典芸能を満喫した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA