
負傷者の搬送方法を学ぶ協力員=大分市野田の福祉ホーム「菜の花庵」
大分市は15日、同市野田の福祉ホーム「菜の花庵」で、福祉施設の「支援協力員」を対象に火災を想定した避難誘導訓練を行った。
障害者が共同生活するグループホームなどの福祉施設では、夜間に介助者がいなくなったり、少なくなるケースがある。福祉施設の近くに居住するほかの社会福祉法人の職員らが「支援協力員」として登録し、夜間の災害時などに避難誘導や応急処置に当たることにしている。訓練は、協力員が災害時の活動を体験するのが目的。
協力員35人が参加。訓練は、宿直者1人と入所者10人がいるホームで、午前0時に乾燥機から出火したという想定。通報後、協力員5人が、ホーム利用者の安否確認や手を引いて避難場所まで誘導した。消防署員の指導で、止血や負傷者の搬送方法の訓練もあった。
市南消防署の三谷芳彦予防係長が「火災時は、初期消火と避難が一番肝心。人数確認や避難指示を素早くするため、職員と協力員との連携強化を」と講評。宿直者役となった雨辺昌史さん(31)=同市ふじが丘=は「災害時、協力員が駆け付けられるとは限らない。システムがあることに安心せず、日ごろから訓練や意識向上に努めたい」と話した。
市には現在、ケアホーム、グループホームなどの福祉施設が45カ所があり、協力員として204人が登録している。2008年度にスタートした同制度で、これまで市内では災害で活動した事例はない。
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