
国の重要文化財に指定される草野家の建物
国の文化審議会は16日、日田市豆田町の草野家住宅を含む国内9件の建造物を重要文化財に指定するよう、文部科学相に答申した。今回の指定で県内の重要文化財は75件となる。
草野家住宅は、「居蔵造(いぐらづくり)」と呼ばれる蔵のような造りの住居が連なる日田市豆田町伝統的建造物群保存地区にある商家建築。九州北部の居蔵造の発展した形式を伝える建物として、高い価値があるとされた。
住宅内部は、店舗や玄関、客間などの「主屋(しゅおく)」、内部が床張りの「座敷蔵」のほか、「北蔵」「隠宅蔵」の4棟などに分かれる。いずれも江戸後期から明治初期の建物で、延べ床面積は約1200平方メートル。敷地面積は約1600平方メートル。草野家は精蝋(せいろう)業などを手掛けたほか、庄屋も務めた。明治以降は金融業をはじめ、多角的な事業展開で発展した。
住宅は、天領日田おひなまつり、日田川開き観光祭、日田祇園祭、日田天領まつり―に合わせ、季節ごとに公開。豆田町の重要な観光スポットになっている。
当主の草野義輔さん(62)は「責任を感じる。維持、保存に力を注ぎたい」と話した。佐藤陽一市長は「これまで以上に豆田の町おこしにつながる」と喜んでいた。
今後の公開予定は17、18の両日と、24日~11月10日(木曜日は休館)。入館料は大人500円、中高生250円、小学生以下は無料。時間は午前10時~午後5時。問い合わせは草野本家(TEL0973・24・4110)。
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