
ホーバーに“思い出乗船”しようと多くの人たちが行列=11日午前、大分市西新地
10月末で運航休止が決まった大分市と大分空港を結ぶホーバークラフトの乗り場に、県内外から多くの人が詰め掛けている。3連休の中日の11日、大分市西新地の乗り場には「今のうちに乗っておこう」と思い出づくりで乗船する人や、「雄姿を目に焼き付けておきたい」と見物に訪れる人たちが押し寄せた。
切符売り場や乗船ゲートは朝から大勢の家族連れなどで混雑し、長い行列ができた。乗り場や近くの海沿いでは、爆音を響かせて海上を走るホーバーの姿を撮影しようと、ビデオやカメラを構えた人たちの姿が目立った。
ホーバーの運航休止を知り、「これは乗っておかなければ」と家族3人で福岡県からやって来た大学教授の辰巳浩さん(43)は「いい思い出になりました」。長男の豪君(8)は「おもしろかった。感動した」と興奮していた。
運航会社「大分ホーバーフェリー」によると、通常のほぼ半額の体験乗船(5時間以内往復の条件付き)が人気を集めており「今月に入り、特に土・日曜日と祝日は大忙し」と担当者。飛行機の利用者を最優先とし、残りの座席が体験乗船客で満席になる便が多く、臨時便を出すなどして対応に追われているという。
売店の女性店員(29)は「平日は少ないですが、休日は家族連れでいっぱいです」。乗り場で30年以上客待ちをしているというタクシー運転手(67)も「こんなににぎわっているのは10年ぶりくらいですかね」とびっくりしている。
<ポイント>
大分ホーバーフェリー 1970年に設立。現在、国内唯一のホーバークラフトの運航会社。大分市と大分空港の海上29キロを約30分で結ぶ。陸上アクセスの道路整備が進んだことや、空港利用者の減少、景気後退などの影響で近年は乗客が減少。9月30日に民事再生手続きの開始を申し立て、10月末で運航を休止する。
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