
免許証の自主返納後に交付される運転経歴証明書の見本
県は10月1日から、高齢者の運転免許自主返納を支援する制度をスタートさせる。返納後に交付される「運転経歴証明書」を県内の旅館やホテル、スーパーなどで提示すると割引サービスを受けられる。県は「免許証の返納を考える、きっかけづくりにしたい」と話している。28日、制度の開始式をする。
県内の高齢者の交通事故は増加傾向にある。県は高齢運転者の交通事故防止を目的に、免許証を返納しやすい環境づくりを進めており、今回は第1弾。旅館・ホテル、薬局、眼鏡販売店、ホームセンターなど、13の企業・団体が運営する計95店の協力を得た。サービスを受けられるのは10月1日以降に返納した70歳以上の人が対象で、「運転経歴証明書」(手数料千円)が必要。
返納したいが踏み切れない高齢者は、通院や買い物など日常生活の移動に自家用車が欠かせないというケースが多い。
今年1月、佐伯市で免許返納を希望する高齢ドライバーを対象に、バス運賃を割り引く実証実験が実施された。終了後のアンケートで、54・2%が「バスなどの割引があれば、返納したい」と回答しており、自家用車に代わる“移動手段”の確保が第一の課題となっている。県生活環境企画課は「コミュニティーバスの充実や、バス、タクシーの交通機関の料金割引制度を模索するなど、引き続き返納しやすい環境整備を進めたい」と話している。
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