
患者会の会報に寄稿するなどの活動を続ける高司武美さん=18日午前、佐伯市
佐伯市弥生町の高司武美さん(83)は、7年前に乳がんと告知され、闘病生活を送っている。乳がん患者に占める男性の割合は1%といわれ、「想像すらしていなかった病気になぜなったのか。ショックは大きかった」と高司さん。今は、何かのアドバイスになればと経験を冊子にまとめ、患者会の会報に寄稿するなどの活動を続けている。
高司さんの力の源は、3年間1日も欠かさずにつづっている日記だ。タイトルは「歓びノート」。1日に1行だけ書く。「ご飯がおいしく食べられた」「○○さんと会うことができた」―など、日常のささいなことをつづる。
書くことが思い当たらない日は「今日も1日、おかげさまでありがとう」と書く。「ずっと書き続けていると、いつも『ありがとう』を探すようになり、自然にありがたい人間になるんですよ」と笑う。
乳がんと告知されたのは2002年9月。「まさか。わたしは男ですよ」と思わず医師に聞き返した。左胸を手術し、入院生活と抗がん剤治療の日々が約1年以上続いた。
「病棟は女性ばかりで、男の乳がん患者はわたし1人。しかし、食堂での語り合い、励まし合いによる患者同士の触れ合いの会話がリハビリとなり、気力を養ってくれた」と振り返る。
退院後も、県立病院で治療をした乳がん患者会「やよい会」に入り、患者同士の交流を続けている。経験や病気に対する考え方を冊子にまとめ、「健康のありがたさ」を伝える活動に力を入れている。患者会の次の会報には「歓びノート」のことを寄稿する予定だ。
高司さんは「『今日一日をありがとう』と言えるよう毎日前向きに挑戦することが気力につながる。病気の克服力は、つまり生き生きと生きることですよ」と話した。
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