
「セブン―イレブン別府鉄輪店」。地域に溶け込むように設計された店舗は九州初
別府市鉄輪地区の景観を守るため、新築する建築物の高さや色彩などの基準を定めた「鉄輪温泉地区温泉湯けむり重点景観計画」。4月の施行後、基準に適合した二つの商業施設がオープンし、市の観光施設の建設も進むなど、順調に動きだしている。
鉄輪地区は湯けむりや地獄地帯、美しい自然がある温泉地として全国的に有名。市内で408本あるとされる湯けむりのうち、半数以上が集中している。
景観計画では、新築するすべての建築物は▽高さ15メートル以下▽壁などの色や素材は周囲の自然・街並みとの調和を図るものを使用▽敷地面積の8%以上の緑化を行う―など、市の条例に基づく基準を設けている。
8月下旬にオープンした「セブン―イレブン別府鉄輪店」は、瓦をイメージしたこう配屋根、淡いベージュの壁で、通常の店舗とは異なる外観にした。馬場友康オーナー(37)は「地域に溶け込むように造った店は九州初。観光スポットとして利用されるようになりたい」。周囲に旅館が多いため、夜は照明を暗くするなどの配慮もしている。
7月に開業した温泉施設「みゆきの湯」は、隣接する姉妹店「もと湯の宿黒田や」などと同系色の外観だが、より柔らかい色に。天然素材を多く利用し、落ち着きのある雰囲気にした。
管理・運営するホテル鉄輪の木村主税(ちから)支配人(47)は「周辺の環境が整えられ、まちおこしや地域、企業のイメージアップにもつながる。最終的には県全体に広げていくのも面白いのではないか」と景観計画の広がりを期待している。
市も新たな観光拠点を目指して「鉄輪まちおこしセンター 地獄蒸し工房鉄輪」を建設中。緑地を多くするなど工夫しており、市都市政策課は「将来的には別府八湯それぞれで取り組めるようになれば」と話している。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA