
写真は大分市CMのワンシーン。「関あじ最中」「関さば最中」を食べ「うまい」と笑う釘宮市長と市職員=動画サイトから
大分市の釘宮磐市長が「うまい!」「甘い!」と笑顔を見せ、市職員は”感動の踊り”を舞う―。市は、市長や職員が登場する観光PRのCMを初めて製作。テレビやインターネットで公開している。取り組みを評価する声がある一方、「何を伝えたいか、分かりにくい」との渋めの意見も。釘宮市長は「どのように受け取ったか聞きたい」と”視聴者”の反応を気にしている。
テーマは「いろんなOh!がある。Oh!ITA CITY」で、1分間ある。市職員の歌をバックにだんご汁、とり天、鳥めし、大分ふぐ、関あじ、関さばといった食を紹介。高崎山のほか、釘宮市長が着用する“大分ネクタイ”をPRする内容。
CM製作費と放映料を含めた事業費は180万円。市は「行政らしくならずに」と民間会社に製作依頼。県内の民放で8月中旬と9月中旬にそれぞれ1週間、放送。市HPやインターネット動画投稿サイト「ユーチューブ」で閲覧できる。
釘宮市長は「大分市は、他都市に比べ観光戦略が遅れている。市民がもっと“市を宣伝しなければ”という気持ちにもなってほしい」と狙いを説明。市の担当者は「面白いものができた」と“自己採点”している。
CMを見た市内のホテル経営者は「視聴者が大分市に遊びに行きたい、泊まりに行きたいと思えるか疑問。まるで社内報」と辛口。県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科の狩谷新助教(メディア論)は「手作りの域を出ないレベル。観光PRより市職員が頑張って働いているという印象が残る」と厳しい。
日本文理大学経営経済学部の後藤幹雄教授(マーケティング論)は「どの自治体も、地域ブランドをアピールする時代。自治体HPに動画CMを載せることは画期的」と評価したうえで「ただ、残念ながら、大分市ブランドが印象に残らない。市役所の中だけでなく、このCMを見た人の意見を集め、より良い次回作にチャレンジしてほしい」とエールも送っている。
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