
世界最大のツイン高炉として稼働を始めた新日鉄大分製鉄所の高炉2基。右が第1高炉=11日
新日鉄大分製鉄所(大分市西ノ洲)が竣工(しゅんこう)式をした第1高炉は、同社が技術の粋を集めた世界最大の高炉だ。自動車向けをはじめ生産回復の兆しを象徴する本格稼働となったが、藤野伸司所長は需要の先行きを「まだら模様」とし、楽観していないことを強調した。
2004年に改修し、世界最大だった第2高炉と同型(内容積5775立方メートル)。工事は第2高炉より11日短い68日間で完了させたが、昨秋来の大減産に対応するため、高炉の休止期間は丸6カ月に及んだ。
3月以降、全国の鉱工業生産指数は5カ月連続で上昇。第1高炉の再稼働(8月2日)は生産の回復傾向を裏付ける動きの一つとしてとらえられている。
竣工式に来賓出席した広瀬勝貞知事は「両高炉のコントロールタワー一元化などで、さらに効率化を進めている。日本の経済を引っ張っていく活躍を」と、競争力を発揮した生産拡大に期待感を示した。
大分製鉄所の稼働率は直近で80%台前半。会見した藤野所長は「6割近くは東南アジアなどへの輸出向けで製造しているのが現状」と、国内の景気回復力が弱いことを指摘。その上で「受注残が支える造船向けなどに加え、今後は橋や海洋構造物など、最新鋭になった(大分の)装備で優位性を打ち出せる新メニューで販路開拓に努めたい」と話した。
さらなる二酸化炭素(CO2)削減については、鉄鋼業界として、2030年を目標に大幅改善を目指す取り組みなどを説明した。
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