
「いつか恩師のような存在だった友人との出会いを小説にしたい」と話す乙津さん
大分市宮崎台の乙津勝彦さん(57)が、「コスモス文学の会」(本部・長崎県)主催の「第110回コスモス文学新人賞」の短編小説部門で、新人賞に選ばれた。
同会は年に4回、脚本やノンフィクションなど11部門で作品を募集している。今回、短編小説部門には68作品の応募があった。
乙津さんは「音津勝彦」の筆名による「石の下―一―」で受賞した。飼い犬を殺した大人に仕返しを考える少年が、家族や先生らの教えを受けながら暴力は無力であることを悟っていく物語を、400字詰め原稿用紙42枚に書いた。
乙津さんは20代で、友人に手ほどきを受けて小説を書いた経験がある。昨春、指導してくれた友人が病を患ったことをきっかけに、自身の書いた小説を贈りたいと執筆を始めた。昼は広告代理業を営みながら、毎夜4時間、執筆活動に励んだ。
昨年10月に完成した最初の作品は、別の全国規模のコンクールに挑戦した。乙津さんは「書き続けているうちに、小説の面白さにのめり込んでいった」と話す。さらに執筆に力を入れて、同部門に今回初めて応募した。「受賞できて、本当にうれしい」と乙津さん。
現在は3作目を執筆しており、「いつか恩師のような存在だった友人との出会いを小説にしたい」と意欲に燃えている。
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