<自民党>
国政への不満、響く
小選挙区でまさかの全敗―。自民は新人を立てた1区だけでなく、実績があるベテラン2人までもが、4年前は競り勝った同じ相手に苦杯をなめた。ベテラン組は比例で復活当選したものの、党勢の衰えを印象づける結果となった。
「今回は最初からいつものムードとは違っていた」。県連会長としての威信をかけて戦った衛藤征士郎さん陣営の選対幹部の言葉に悔しさがにじむ。「従来の支援者の中に、早い段階で野党支持を決めていた人がかなりいた。国政に対する不安や不満が、予想以上の逆風になった」とも。
比例で復活し、辛うじて県連会長の面目を保った衛藤さんは「三つの小選挙区すべてで敗れてしまい、非常に残念。何が原因なのか、次の目標に向かって支部ごとに総括する必要がある」。喜びもつかの間、野党転落という厳しい現実に目を向けた。
<民主党>
ここまで勝つとは
「皆さんの執念と信念の勝利だ」。大分市内のホテルで開票を見守っていた党県連の足立信也選対本部長は午後8時すぎ、声高らかに“V宣言”をした。
1区の吉良州司さんに続き、3区の横光克彦さんにも早々と当選の吉報が舞い込んだ。歴史的な圧勝に足立本部長は「国民の意識の変化が勝因になった。有権者一人一人が自分の手で政権を決められる時代が到来した」と語り、「政権交代が実現する。政治手腕を存分に発揮する時がきた」と感無量の表情。
その隣で、党県連の梶原九州男副代表と小嶋秀行幹事長は握手を交わし、集まった支持者らと勝利の余韻に浸った。「まさかここまで大勝するとは思っていなかった。自民党政治に対する反動が“暴風”になった」。2人は「いかに国民の期待に応えていくか。責任を持って活動していきたい」と気を引き締めた。
<社民党>
連立政権、要の役を
党幹事長の重野安正さんが小選挙区で悲願の勝利。臼杵市の総合選対事務所に陣取った党県連合の内田淳一代表代行らは「党の存亡を懸けて臨んだ戦い。全国的にも非常に厳しい環境の中で、党幹事長として最低限の責務を果たせてよかった」と喜んだ。
党は全国的に退潮傾向にあったが、政権交代の風を受け支持を拡大。「民主党や国民新党、連合大分、平和運動センターをはじめ、多くの皆さんに支えていただいた」と内田代表代行。「重野さんには、連立政権協議の中で要の役を果たしてほしい」と期待した。
<公明党>
県本部の竹中万寿夫代表は穴見陽一さんの事務所を訪れた後、本部事務所でテレビの開票速報を見守った。推薦した県内の自民候補がいずれも小選挙区で敗れる結果に「政権交代の大きな風に巻き込まれた」と厳しい表情。「民主党に全幅の信頼を置くわけではないが、変えてみたいという有権者の思いが強かった」と分析。「国民の審判を率直に受け止め、信頼回復を図らなければ」と話した。
<共産党>
大分市の県委員会事務所で、林田澄孝委員長や1区の山下魁さんらが開票速報を見守った。前回と比べて小選挙区の1区は得票を増やしたが、重視した全県での比例票は届かなかった。
林田委員長は「『自公政権ノー』という強い風とともに、民主党に対する有権者の不安とわが党への期待も感じた。民主党政権への監視役、防波堤となり、建設的野党の役割を果たさねばならない」と話した。
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