第45回衆院選は30日に投票日を迎える。景気回復実現を訴える自民、公明両党の連立政権継続か、官僚政治打破を掲げる民主党中心政権への転換か。政権選択が最大の焦点となった4年ぶりの政治決戦に有権者の審判が下る。事前の情勢調査では、「政権交代が必要」とアピールする民主が世論の追い風に乗り有利に戦いを進めている。逃げ切りを図る民主に対し、与党やほかの野党は最終盤の追い上げに全力を挙げており、28日も激戦区を中心に攻防を繰り広げた。
今回の衆院選は全国300の小選挙区と11ブロックの比例代表の計480議席を1374人で争う。即日開票され、31日未明には大勢が判明する見通し。投票率は前回の67・51%を超える可能性がある。
26、27両日実施の共同通信電話世論調査(トレンド調査)によると、衆院選に「関心がある」と答えた人は90・5%と、2005年の前回衆院選直前(91・7%)並み。総務省によると、公示日翌日から5日間の小選挙区期日前投票は前回の1・52倍に達している。
大分県内では3小選挙区で、前職5人(うち2人は比例代表)、新人5人の計10人が激しい選挙戦を繰り広げている。1区は3選を目指す民主党前職が安定した戦いで、公明党の支援を受ける自民党新人ら3人をリード。2区は民主党と国民新党が推薦する社民党前職と自民党前職が横一線でしのぎを削っている。3区は全国的な追い風を受けて先行する民主党前職を自民党前職が必死に追い上げている。28日には激戦の2、3区に鳩山由紀夫民主党代表、麻生太郎首相がそれぞれ応援に入るなど、各陣営とも最終盤のてこ入れに懸命。小選挙区に候補を立てなかった公明、2小選挙区で擁立を見送った共産両党は比例票の上積みに力を注いでいる。(敬称略)
3区、横光追う岩屋 2区接戦の重野、衛藤
【1区】吉良はボランティア支持者の動きが加速。推薦する連合大分の加盟労組も組織票を固める。全国的な追い風も加わって幅広い年齢層で支持を広げている。楽観ムードを警戒して陣営内の引き締めに懸命。
穴見は十分に取り込めていない保守票を固めて追い上げようと躍起。推薦を受ける公明党支持層にも働き掛けを続ける。同級生有志や出身企業が母体の組織も支援。少子化対策を訴えて若い世代への浸透も狙う。
山下は雇用問題などを取り上げ、若い世代への働き掛けに懸命。高畑は街頭活動に力を入れる。
【2区】重野は党と県平和運動センターを軸に組織選挙を展開。民主党関係者や連合大分加盟の民間労組、郵政関係団体の支援も受ける。「野党協力の要となる人材」と訴え、保守層や無党派層の取り込みを図っている。
衛藤は党支部、農協など各地域の業界団体、後援会を通して保守票の引き締めに躍起。重野が支持を広げている票田の日田市、佐伯市で懸命に巻き返している。選挙協力する公明党の支持層も固めている。
永岡は安全保障政策などを訴える独自の戦い。
【3区】横光は「政権交代」を前面に打ち出し、選挙区を精力的に回る。党、後援会、社民党、連合大分が支援。両党の支持層を固め、無党派層にも浸透。保守層の農林水産業者に食い込む。先行との報道に陣営の緩みを警戒し、引き締めに躍起。
岩屋は景気対策やこれまでの実績、党改革への姿勢をアピールし「小選挙区は地域代表を」と訴えて支持拡大に懸命。麻生太郎首相ら閣僚級の来援が追い上げムードを盛り上げている。地元別府市を中心に逆風の中での保守票固めに必死。
利光は消費税廃止などを訴えるが苦しい戦い。
県内の立候補者(届け出順)
1区
高畑タヨ子 56 諸派新
吉良 州司 51 民主前
穴見 陽一 40 自民新
(公明党推薦)
山下 魁 32 共産新
2区
衛藤征士郎 68 自民前
(公明党推薦)
永岡 悦子 57 諸派新
重野 安正 67 社民前
(民主党、国民新党推薦)
3区
横光 克彦 65 民主前
(社民党、国民新党推薦)
岩屋 毅 52 自民前
(公明党推薦)
利光 哲也 56 諸派新
(注)敬称略。年齢は8月30日現在
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