
電柱や電線をなくす方法を議論=25日
「別府の湯けむり情緒を考えるシンポジウム」が25日、別府市内のギャラリーであった。産官学で組織する「別府の湯けむり情緒を愛する会」(会長=モンテ・カセム立命館アジア太平洋大学長)の主催。湯けむりたなびく別府の素晴らしい風景を阻害する電線や電柱をどうしたらなくせるか―と考えた。
市内外の観光、行政関係者や企業などから約100人が訪れた。カセム会長が「日本最後の“電線病”がなぜなくならないのか」と問題提起。「別府の山や海、街並み、湯けむりが合体した景観は世界遺産以上の価値がある。まちづくりを展開して電線をなくし、世界中の人に別府を紹介していきたい」と呼び掛けた。
パネリストの6人が議論を深めた。INTA(国際都市開発協会)の蓑原敬・副総裁は「道路を考えるとき、世界遺産に選ばれた所のように、周辺の建築なども含め一つの空間としてデザインしなければならない」と提言。広瀬勝貞知事は「魅力ある街に電線病があってはならない」として、「国や県、市がバラバラに整備をすると結果的には無駄になる。連携をしっかり取っていきたい」と話した。
浜田博市長は「電線の地中化が駄目なら、通りの裏側や軒下に通すなどの方法もあるのではないか。皆さんとともに景観づくりを考えたい」。加藤進・九州運輸局企画観光部長は「市民が一体となりまちづくりをし、外国人の受け入れに頑張ってきた別府に注目している。無電柱化を国としても応援する」とした。
まとめとして、「まちづくりの主役は市民。市民の理解、協力がなければできないし、予算が付かない」「市民がやる気を出し、力を結集することが大事」などの声が上がった。
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