大分県内でも秋を前に新型インフルエンザが流行の兆しをみせている。今月10~16日の定点(県内58医療機関)当たりの季節性・新型インフルエンザ患者は0・55人。ほとんどが新型患者とみられている。数値は例年の11月末ごろの報告数と同じレベル。県は「1、2週間後には流行開始の目安となる定点当たり1・00人以上になる可能性がある」とし、予防対策の徹底を呼び掛けている。
県には、定点医療機関の受診者のうち簡易検査で陽性だった患者数が報告されている。詳細(PCR)検査は集団感染の疑いがある場合にだけ実施しているが、県健康対策課は「例年はこの時期に季節性患者はほとんどいない。現在の報告数はほとんどが新型患者とみられる」と話す。
全国は3~9日の定点当たり患者が0・99人。都道府県別では沖縄県が20・36人で最も多く、長崎県(1・50人)など6都府県が1・00人を超える。県内でも東部保健所管内が1・31人になっている。
患者は全国的に増加傾向にあるため、県内も同様に増え続ける可能性がある。昨冬シーズン(2008~09年)に県内で1・00人を超えたのが昨年12月中旬。その後、感染が急速に広がっている。県は「今年は季節性を含めて流行開始が約3カ月前倒しで始まりそう」とみている。
これまで県内で新型感染による重症者はいない。県は(1)具合が悪くなった場合は休養を取る(2)妊娠中の女性、心臓病や糖尿病などの疾患を持つ人は早めに受診する(3)うがい、手洗いの励行―を呼び掛けている。
<ポイント>
新型インフルエンザ(H1N1型) 豚インフルエンザウイルスが、人に感染しやすく性質を変えて生まれた。メキシコ、米国で患者が急増し世界保健機関(WHO)が4月に発生を認定、6月に警戒水準をフェーズ6に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)を宣言した。主症状は高熱、のどの痛み、筋肉痛など季節性インフルエンザと同じとされるが、季節性とは異なり、夏に入っても感染者数は増加。糖尿病やぜんそくなど慢性疾患のある人や妊婦は、重症化の恐れがあると指摘されている。
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