
計画の内容を説明する安藤英徳頭取=5日、豊和銀行本店
豊和銀行は5日、本年度から向こう3カ年の経営指針となる経営強化計画を発表した。収益の基盤となる顧客との接点強化を最重点課題に「フットワーク力、ネットワーク力のある銀行」を目指す。会見した安藤英徳頭取は「(経営改善のための)数値目標は当業態としては既に高い水準にあると思うが、さらなる改善に取り組む」と述べた。
計画は金融機能強化法に基づいて同行が策定。金融庁に申請し、同日承認を受けた。今年3月に終了した前計画同様、達成できなければ代表取締役は退任する。経営戦略は(1)営業体制の再構築(2)収益力の強化(3)資産の健全化―の三つが柱。
営業体制は渉外の担当者を本年度中に60人増やし、170人体制にする。収益力強化は提携先の西日本シティ銀行から人材を迎え、中小企業や個人向けの貸し出しを強化。資産健全化は中小企業基盤整備機構などの専門機関と連携し、コーディネーター派遣などによる取引先の経営支援を推進する。
数値目標は(1)収益性を示す指標のコア業務純益ROA(総資産に占める銀行本業の利益)を0・69%(09年3月期)↓0・73%(12年3月期)(2)効率性を示す業務粗利益経費率を49・20%↓49・19%(3)資産健全性を示す不良債権比率を5・06%↓4・20%を掲げる。
前計画で達成できなかったコア業務純益ROAと業務粗利益経費率は、前計画より低い目標値となっている。
経常収益7.2%減 4~6月期
豊和銀行は2010年3月期第1四半期(4~6月)の決算と、通期の業績予想の修正を発表した。
同行単体の四半期決算は、一般企業の売上高に当たる経常収益が29億6500万円(前年同期比7・2%減)、経常損失は4億7600万円(2億7400万円の悪化)、純利益は1億1900万円(1億7000万円の改善)。景気低迷などにより貸出金利息は減少したが、不良債権処理額など信用コストが減少したため黒字を確保した。
通期の業績予想は経営強化計画の策定に伴う変更。経常収益120億円は変わらないが、経常損益を2億円の赤字から2000万円の黒字、純利益を2億円から3億8000万円にそれぞれ上方修正した。
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