
将来は18歳で成人式?(今年1月の日出町成人式)
国の法制審議会部会が民法の成人年齢を18歳に引き下げる最終報告をまとめた。今、もし「18歳=成人」となったら…。大分大学経済学部に通う18歳と19歳に意見・感想を聞いた。学生からは肯定的な意見の一方、「10代はまだ子ども」「むしろ引き上げるべき」と、疑問や否定的な声も目立った。
最終報告では、国政選挙の投票権の引き下げを前提に「18歳を成人とすることが適当」と答申。引き下げることで18、19歳に、大人としての自覚が高まることを期待している。しかし、改正時期は未定だ。
年齢の引き下げを歓迎するのは河辺真宏さん(18)。「親に頼らないためには、責任があった方がいい。小学校の時から選挙に行きたかったし」と前向きにとらえる。
一方、財津詩乃さん(19)は「経済的に親に頼っているし、大人になるには高卒後の2年間の経験が大事」、岩丸桃子さん(19)も「やっぱり10代は子どもだと思う」と否定的。「成人式はどうなるの。20歳の方が気持ちの整理ができる」と秋田累さん(19)。
「どうして18歳を大人にする必要があるのか。必要性を感じない」=芝田智尋さん(20)=の意見も。漢美保子さん(18)は「精神的にも“大人”になるのは、むしろ22歳の方がいい」と、逆に引き上げを望んだ。
また、「18歳=大人」となれば、現在は「未成年者禁止」と規定されている競馬の勝馬投票券購入、「20歳未満禁止」の飲酒や喫煙などの見直し議論も起きそう。北野竜さん(18)は「健康を考えればたばこや酒は20歳からの方がいい」。
大分大学の前田明教授(発達社会心理学)は「成人年齢を引き下げるなら、義務教育、高校教育で成人と呼ぶにふさわしい子どもを育てる教育、社会システムの再構築などが必要だ」と年齢論議だけの先行を危惧(きぐ)。「むしろ、大人自身、大人社会が変わらなければならない部分の方が多いのだが」と話している。
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