新日鉄大分製鉄所(大分市、藤野伸司所長)は老朽化した第1高炉の改修工事を終え、8月2日に再稼働に向けた火入れをする。世界最大の第2高炉と同じ内容積(5775立方メートル)となり、双方合わせた粗鋼生産能力は年間約1千万トン体制になる。最新鋭の巨大高炉の改修はどのように進められたのか―。“だるま落とし”のようなユニークな工法を紹介する。
改修に用いられたのは「大ブロック工法」と呼ばれる技術。同製鉄所構内で、新しい高炉を構成する四つのブロックに分けて組み立てた。撤去する旧高炉の操業と平行し、新高炉もある程度の建設準備を整えられるのが最大の利点という。
旧高炉(4884立方メートル)を撤去する際、最も下にある炉底から順に抜き取り、更地にする。新高炉の建設時は逆に、最上部の炉口から炉胸、炉腹へと、大型のクレーンでつり上げながら、ブロックを下に潜り込ませるように積み重ねていった。
昨年秋以降の世界的な景気後退に対応する減産のため、第1高炉は2月1日から休止に入った。工事は3月7日から5月13日までの68日間、当初の計画通りに実施した。
同工法は2004年に改修した同製鉄所の第2高炉でも採用した。以前は140日程度かかっていた従来型の工法に比べ、工期を79日間へと大幅に短縮した。今回はさらに10日以上縮めることができた。高炉の寿命は旧炉の15年から20年以上に延びる見通し。
今回の高炉改修について、大分製鉄所は「生産性の向上はもちろんだが、重量物のハンドリング技術や、工事の高品質化を進める意義があり、当初の計画通り最短工期で実施した」と説明している。
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