
勝利の瞬間、大歓声を上げる明豊応援団=28日、新大分球場
優勝の瞬間、約600人の明豊応援席に歓喜が渦巻いた。28日、新大分球場であった第91回全国高校野球選手権大分大会の決勝戦。勝利をつかみ、晴れ晴れとした表情で駆け寄ってきたナインに向け、応援団は「甲子園でも明豊旋風を巻き起こせ!」と期待の声を上げた。
1点先制しながらも追いつかれる苦しい展開に、応援団はメガホンをたたいて「大丈夫だ」「行けるぞ」と声を張り上げた。同校野球部で主将だった大北匠央(たくお)さん(20)は「苦しいときの気持ちの強さは、どこにも負けない」。
六回裏、河野凌太外野手(3年)が2点本塁打で突き放した。母の久美子さん(39)は「心配していたけど、大事なときに活躍してくれた」。応援団長の松本誠也君(3年)は「最高です」と興奮。
終盤に入るにつれて応援にますます力が入った。甲子園出場を祈って「夢」とプリントした保護者会のTシャツが揺れた。思いが届いたのか、七回にさらに1点追加した。
最終回。マウンドに立つ今宮健太投手を、母一子さん(54)は見守った。「去年の夏の大分大会で敗退した時、グラウンドで泣いていた息子の姿が、ずっと頭に残っていた。夢がかなった」と涙をにじませた。
白岩弘道校長(63)は「大変なプレッシャーをはねのけてよく頑張ってくれた。スタンドが一つになり、選手たちに気持ちが届いた」と喜びをかみしめた。
一方、敗れた日田林工の応援団は「最後までよく粘った」と、選手に惜しみない拍手を送った。
1人で5試合を投げ抜いた浦塚翔太投手(3年)の母輝美さん(47)は「準決勝で右手の指を痛めたが、よく投げ切った」。太鼓で応援をリードした野球部員の荏隈祐輝君(3年)は「ハラハラ、ドキドキをありがとうとチームメートに伝えたい」と目を潤ませた。
中尾隆校長(59)は「日田林工らしい、粘りのある試合だった」とたたえた。
号外4千部を配布
○…大分合同新聞は明豊高校の優勝を伝える号外4千部を大分、別府両市の中心部で配布し、主要施設に計45枚を張り出した。
別府市では、JR別府駅と明豊高校前で配った。同市竹の内の宮川邦彦さん(65)は「甲子園で優勝して別府を宣伝してほしい」と期待。中部中学校野球部の河野圭佑君(14)=3年=は「将来、阿部捕手のような選手になりたい」と目を輝かせた。大分合同新聞社と大分合同新聞プレスセンター会は、明豊高校の正門そばに「祝 甲子園出場」と大書した横断幕を掲げた。
別府市役所に看板
○…別府市は市役所の正面玄関に「祝 明豊高校 甲子園出場」の看板を掲げ、春夏連続出場の快挙を祝った。浜田博市長は「輝かしい活躍を県民、市民とともに期待しています」とのコメントを出した。
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