
国内、海外ともに旅行に出掛ける人は昨年を割り込む見通し。旅行業界や観光地は旅行客の取り込みに必死
景気低迷で夏のボーナスが軒並み大幅ダウンした中で迎えた今年の夏休み。大手旅行業者の調査では、今夏は1泊以上の旅行に出掛ける人数は国内旅行、海外旅行ともに昨年を割り込む見通し。そのような中、県内の旅行代理店や温泉観光地の別府と由布院(由布市)は、あの手この手で旅行客の取り込みに苦心している。
JTB九州大分支店によると、この夏は旅行の予約申し込みの出足が例年より遅い。田島英治旅行課長は「不景気、新型インフルエンザなどマイナス要素が重なった」と分析。海外旅行のパック料金は昨年より1~2万円ほど低く、高級ホテルに格安で宿泊できる“お得商品”も多いという。
別の旅行代理店によると、国内旅行は例年と変わらず、沖縄、北海道、東京ディズニーランドの人気が高い。日本旅行大分支店は「不景気に加え、夏休み中に衆院選挙があるので影響しそう」と話す。
一方、観光地も集客作戦に奮闘中。別府市旅館ホテル組合連合会(上月敬一郎会長)は韓国人観光客が円高ウォン安の影響で激減しており、国内旅行客の掘り起こしに力を入れている。
宿泊客に抽選で飲み物代の割引券や宿泊補助券を贈る「1200万円大還元祭」をはじめ、郊外の観光施設へ専用バスを運行する「ナイトツアー」もスタート。「積極的に情報発信してムードを盛り上げたい」と気合を入れる。
由布市の由布院温泉は高速道路の大幅割引が始まって以降、週末に日帰りで訪れる家族連れ客が急増。由布院観光総合事務所は「景気が冷え込む中、ETC効果を宿泊客アップに結び付けるのが課題」という。
由布院温泉観光協会(桑野和泉会長)は、広島カープの選手が毎秋、リハビリキャンプに訪れている縁を生かし、16日に広島市に観光宣伝隊を派遣した。「ETC割引の追い風を生かし、比較的近い中国地方で由布院をPRして宿泊客を呼び込みたい」と話す。
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